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満員電車で拡散する体臭

「満員電車」はときに異常なほど混むことがあります。それは並行して走る他社の路線が何らかのトラブルで通常通り客員輸送を出来なかったり、何かのイベントごとで急にその時間帯だけ混んでしまったり、理由はさまざまでしょう。問題はそのような状態では身動きがとれないこと、そしてひしめき合う人の熱気であり得ない暑さになってしまうことです。そのような状態が続いたとしたら、「汗をかくな」という方が無理です。そのままの状態が1時間も続いてみたとすると、その場にいる誰もが汗だくになっていて然るべきです。そして湿度も高く、かつ温度も高い。このような状態では必ず雑菌は発生します。発生しない方が異常なくらいです。電車にももちろん空調はついていますし、最大限乗客の快適さを追求しているものであうが、満員状態の電車では空調の風などは遮られてしまうものでしょう。
そのような最悪の状態で、人の身体から発せられた熱気は体臭を巻き込みながら天井の方へと上昇します。そして、あろうことか天井の空調によって再びひしめき合う人たちに降り注ぎます。もはや誰の体臭なのかは関係がない状態です。そうなってしまうと「嫌な電車の臭い」として人に知覚されることになります。乗る人一人一人が作り上げた、満員電車の臭いです。これは実は毎日満員電車に乗って通勤するような人にとっては馴染んだ香りかもしれません。そして、都会に住んでいる人にとっても、最終電車近くで電車から発せられるあの臭いとして馴染んだものかもしれません。
この、電車特有の臭いに加えて、身動きの取れない満員の車内で近くにいる人の体臭がキツイとなれば、これはもはや「拷問」です。よく電車内で体調を崩し、途中の駅で降りていく人がいます。そのような人を救護するために電車のダイヤが乱れるようなこともあるのですが、その体調を崩す理由のひとつのこの「臭い」があります。馴れていない人にとっては、電車で増幅されたさまざまな臭いと、近くの人の体臭でダブルパンチになってしまうのでしょう。その結果電車はダイヤが乱れ、さらに混んでしまうのです。まさに悪循環ともいえるでしょう。満員電車で汗をかかないことは不可能です。ですが、せめてそれでも体臭を抑えられるように配慮するこということが大切なのではないでしょうか。案外見落としがちなのが、女性の香水です。これも満員電車の中では人によっては最悪の臭いです。そして身動きが取れず、注意したところで状況は何も変わらないとなれば、その臭いにさらされる方は耐えるしかないのです。
どうしても耐えられなくなった場合、電車を降りるしかありません。それも体調を崩す前に降りなければいけません。1人が体調を崩し、電車のダイヤを乱れさせるようなことがあれば、被害は二次三次と拡大します。耐えられる人はいいのですが、耐えられない人にとっては地獄です。それが「毎日」続くのですから、そのような通勤を経験しない人にとっては想像を絶する状態なのではないでしょうか。たかが「体臭」ですが、さらに拡大したみんなの「迷惑」の温床になる可能性があります。少しの配慮で、大げさに拡大していくと電車のダイヤが乱れないかもしれないのです。「どうせ暑いから」と配慮しないのは、少しマナーと反しているのではないでしょうか。

 
 
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