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香りのマナーとは

「香り」は難しいマナーです。タバコの煙とは違い、特に人体に有害ではありません。タバコが敬遠されるのは人体に有害だからであり、一部の人の嗜好品であるタバコから発せされる「副流煙」によってタバコを吸わない人の健康が害されるのが良くないということで、「マナー」となっているのです。ですが、こと「臭い」に関してはただ「不快」になるだけです。ですが、他の人の健康の害にならない、というだけでは体臭を堂々と花っていいという免罪符にはならないのです。なぜならば、時と場合、そして場所によってはそれが致命的に人の「気分」を害することになるからです。タバコで実際に見られた例ですが、たまたま外国産の匂いがきついタバコを飲食店で吸っていたところ、「喫煙席」であったにも関わらず、店員に注意されて吸うのをやめざるを得なかったというケースがあります。そのようなケースは「禁煙ではないのにタバコを吸うのをやめなければいけなかった」例です。その理由は「臭い」でした。あまりにも臭いがキツかったために、禁煙席にまでその臭いが漂っていたのです。煙は確実にシャットアウトされているにも関わらず、臭いが流れ出たため禁煙席からクレームが出たのです。「臭い」は時には人をもの凄く不快にさせるチカラを持っているのです。
「香り」は目に見えません。人の嗅覚に触れてはじめてその実態がわかるものです。喫煙者にとってはタバコの香りなどは気にもならないものですが、タバコを吸わない人にとっては何よりも耐えがたいものであるのです。それはもはやお互いの相互理解を深めるしかなく、タバコを吸う側は吸わない人に対して最大限の配慮をするべきなのです。体臭もまったく同じです。自身が明らかにきつい体臭を放っていることがわかっていて人に接するということは、「悪意」があると思われてもおかしくありません。例えば同じ飲食店の場合を考えてみましょう。明らかに強烈な体臭を放っている場合、そのまま飲食店に入れば、やがて他の席の人から店側にクレームが出ます。「席を変えてほしい」という要望です。飲食をする場で異臭がするということは異常事態です。それを理解するかしないかではなく、当然のマナーとして捉えることができなければ「非常識」といわれても仕方がないでしょう。
このような例は実際に度々起こっています。特に日本人は繊細です。海外では全然体臭など気にしない地域もあるようで、欧米圏の方がとある飲食店の席に陣取った際、周囲の席の人たちが一気に食欲を失うといったことも起きています。楽しい食事の場が、体臭だけで台無しになってしまった例です。相手が国外からの来訪者であったため、どうにか「文化の違い」ということで大事には至らないのですが、異臭を放っているのが常識を同じくしているはずの日本人であれば、トラブルに発展する可能性もあります。さまざまなことが問題になります。体臭が異常な人の入店を断ることができないのはお店の問題、そして明らかに異臭がするために席を変えてくれと申し出なければいけない人の問題、変わる席がなかった際はどうすればいいのかという問題なのです。体臭ひとつで解決が困難な事態になるのです。

 
 
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