デオドラントで爽やかに

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香水が嫌いな人もいます

「香水」は一種のファッションとなっています。香りのファッションです。香水はTPOに応じて様々なものが販売されています。男性用の香水も市販されています。「香り」は目に見えないものですが、明らかにその場の空気を文字どおり「変える」ものです。好みが合致すれば、その香水をつけた人に対してとても好感を持つものです。「フェロモン」という言葉があります。これも一種の「匂い」といわれています。まだ人が「臭い」に対して寛容だったころ、体臭を「予防」する策などはなく、ただ上から香料を重ねてごまかすしかなかった頃、人々の体臭は異性を引き付けるフェロモンとして認識されていました。それが好みに「合う」と人は惹かれ、「嫌いだ」と感じると近寄りにくくなるのです。現在はそのころよりも人口が爆発しています。「好み」は細分化され、さまざまなニーズに対応した香水やデオドラントが登場しています。細分かした好みはさらに深くなっていき、「まったく無臭でないと嫌だ」と感じる人も増えているのです。「香水はファッション、つけて当然」という方が理解できなかったり、またその逆だったりするのです。
そのようなさまざまに分裂していった「好み」は、そのひとつひとつが「正しい」のです。誰も誰かの好みを否定することはできません。ですから、「マナー」という良識で人は互いを思いやり、互いが心地よく過ごせるような環境を作り上げるべきなのです。「どうしても香水を付けたい」という人と、「香水の臭いを嗅ぐと吐き気がする」という人がいるとします。余裕があれば、香水の臭いがした瞬間に香水が嫌いな人はその場を遠ざかればいいのです。臭いの届かない場所まで。それで解決されます。ですが、現代社会ではこの「遠ざかる」ということがどうしても困難な局面があまりにも多いのです。例えば満員電車、そしてエレベーター、そして職場・・・。離れたくても離れられない局面が多すぎるのです。そのような場でも、「香水を嫌いならば遠ざかればいい」といえるのでしょうか。「息を吸わなければいい」といえるのでしょうか。香水も「好み」です。それか素晴らしいと感じる人もいれば、全くダメな人もいます。「香り」は防げるものではなく、目にも見えません。知覚して初めて、対処を考えるようなものなのです。そのようなことが事実としてあるのに、自分の好みだからと香水を大量につける。そして見ず知らずの人の気分を害するというのは、体臭がキツいこととどんな違いがあるのでしょうか。
香水をつけるなというわけではありません。「量」を考えればいいのではないでしょうか。ほのかに香るくらいであれば、我慢できる人もいるのではないでしょうか。そして、香水に魅力感じる人が、その量が少ないからと、香りが足りないからと、魅力的に感じないということなどはないのではないですか。ほんの少し、配慮するだけでみんなが快適に過ごせる。「匂い」という目に見えないものだからこそ、人一倍の配慮が必要なのではないでしょうか。それができずにファッションを語るというのは、ある意味路上喫煙者と同じなのではないかと、思うのです。これに対して少しでも思い当たる節がある場合は、次の瞬間から「匂いのエチケット」を考えてみてもいいのではないでしょうか。

 
 
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