デオドラントで爽やかに

体臭をケアするということは、なにも「発生した体臭に対処するということだけを指すのではありません。「体臭が発生しない」という状態を作り出すことができれば、そもそも体臭のケアなどは不要であるはずなのです。体臭が発生してからケアするということは、すでに自分自身で気づいてしまっているということです。さらには、他の人に先に気づかれてしまっているかもしれません。そのようなことになっていてはある意味手遅れなのです。誰にも不快な思いをさせないのがマナーです。すでに体に嫌な臭いをまとっている状態ではそのマナーに沿っているとはいえません。本当のマナーとは、誰にも気づかれないように気をつけることです。これを「電車の中でのヘッドホン利用」に例えてみましょう。すでに音がもれてしまってからでは手遅れな訳です。誰か注意できる気骨を持った人が近くにいればいいのですが、そのような状況でない場合、周囲の人たちはずっと不快な思いをしたままとなります。マナーは「未然にそうなることを防ぐ」必要があるのです。そうでなければマナーとはいえず、特に「体臭」に関しては「注意」することが難しい分野です。注意する側も相手に対する気遣いを考えるものですから、「臭いを注意すると相手を傷つけてしまうかもしれない」と考えるのです。体臭ひとつでこれだけ気遣いが発生するものなのです。これが相手が見ず知らずの人であれば、まず注意することは無理でしょう。人の体臭などを注意してしまえば「トラブル」に発展することは目に見えています。実は、見ず知らずの間柄でのトラブルというものはこのような些細なことがキッカケであることが多いものです。キッカケは対したことがないのに、重大な「事件」へと発展してしまうものなのです。そうすると誰も得をしません。警察沙汰になることは社会的に恥ずべきことなのです。単なる体臭であっても、場合によっては重大なトラブルの元となることもあります。それは「互いに気をつけていれば良かった」ということです。
「臭い」というものはデリケートです。「臭いがする」ということは親しい間からでは注意することができるかもしれませんが、見ず知らずの人に対してそれを伝えるとただ喧嘩を売っているだけになってしまいます。相手は「喧嘩を売られた」と捉え、場合によってはそのまま暴力事件になります。大本は、「体臭のケアをしておけばよかった」ということになります。これは決してオーバーな話ではなく、注意する側に悪意があれば、いくらでもそうなってしまう可能性はあるのです。それを防ぐためにはただひとつ、「自分の体臭に気をつける」ということです。朝、出かける前に施すことで一日中臭いを防げるようなデオドラントがあります。そのようなものを体に塗付することを朝の習慣とするだけで、体臭に関するトラブルを未然に防げることになります。トラブルが起きてからの処理というものはとても面倒なものです。刑事事件的に加害者になっても、被害者になっても、相応の時間をとられてしまうことになります。体臭で周りに迷惑をかけたからといって必ず事件になるとは限りませんが、「可能性がある」ということです。「かもしれない」ということに対して気をつけようということです。